今回演じたのは、銀座多摩川高校生徒会長・関ヶ原征一。
白ランに身を包んだ厭味でクールな生徒会長‥と思いきや。
いづれ再演もあるとは思うのですがネタばれしてしまうと、実は関東最大の暴力団の一人息子、と云う、かなり二面性のあるキャラクタでした。
美少女版関ヶ原は、何とか舞台に成仏してくれた‥かな。
うん。
ミッチェルに成仏させてもらった感が強いです。
生徒会長のラストシーンは、毎回毎回力の塊のぶつけ合いでした。
短い期間での緊張感溢れる稽古、勉強になるところがとても沢山ありました。
銀玉に関してはこの『1週間稽古の1週間芝居』と云うシステムがとてもよく馴染んでいたように思います。
台詞稽古に先立って始まったダンス稽古も、独特の体育会系な団結を生むのに一役買ってるのでは。
緊張感、疾走感、一体感。
力一杯楽しんで舞台に立ちました。
勿論、今後一層の努力を要する部分も数多くあります。
声量不足、声量を上げると滑舌が悪くなる、指先でばかり芝居をしてしまう‥。
指摘いただいた点やアンケート内容など、力にしていきたいと思います。
今後暫くは、舞台には立たない予定ではありますが。
当面は人形作りに精を出します。
ハプニングも色いろとありました。
日曜ラストの回で白幕が半分落ちたのにはかなり焦りました。
みんなが演技してる壇の陰を第5匍匐ですり抜け、袖の暗幕に隠れて爪先立ちで外れたリングを留めて‥と。
多分あそこが今回で一番汗掻いたとこです。
小劇場ならではの楽しさ‥とも云えるのかも知れませんが、まぁ、まぁ。
ゲネ前日の衣装合わせで上着の裄丈が15cmも足りなくて、苦肉の策でありものの白布を使ってふりふりフリルのシャツの袖を足してもらったり。
小道具で貸してもらった刃が引っ込むおもちゃのナイフがあまりにも迫力がないので、家にあったバルサとアルミテープでゲネ当日に自作したり。
足を傷めたB千葉のカバちゃんを、見えない裏手でエア応援したり。
吉野家さん・絵美子さんと渋谷の団長バーに行って応援団談義したり。
初日稽古にシルクハットとマントで行ってドン引きされたり。
舞台上で応援してる姿や声や、振動や熱や。
表に出ないで済む間は、こっそり潤んでました。
最近涙腺弱いかな。
前からか。
泣きのツボに比べて、笑いのツボは矢張り人によってばらつきが激しいな、と改めて思いました。
そこで笑うんだーと云うことがほぼ毎公演ありました。
千秋楽後の打ち上げで虫歯だった歯の一部がかけて、酷い歯痛に悩まされた挙句にバファリン飲んで軽く飛びかけたりもしました。
保険証探さねばなー‥と云うか片付けねば、だ。
まだまだ、色いろと忙しくはしているようです。
差し入れでもらったダチョウの卵、いつ料理しようかな。
かなりでかいオムレツができそう‥。
まずひっくり返せない気がします。
作ったらまた写真なり公開すると思いますので。
思い出せば切りがない。
濃密な2週間。
もう2度と揃わないメンバ。
笑ったし、葛藤もあったし、こっそり泣いた。
あなた達と一緒に舞台が作れて、とても倖せでした。
一緒に立った戦友達に。
支えてくれた人達に。
観に来てくれた、多くの人達に。
今ひとたびのエールを。
高校から暫く、辛くて云うことができなかったけれど、今なら云える。
頑張れ。
あなたが進もうとするときには、あなたと共に闘おう。
わたしがあなたの、背中を押そう。
だから、‥頑張れ。