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2006-12-05 Tue 07:28
![]() デザインフェスタVol.24、会期中何とか乗り切りました。 ご来場下さった皆さま、応援下さった皆さま、ありがとうございました。 準備でガレージ占拠してたのを生暖かく見逃してくれた上池亭住人にも深謝。 さて、振り返りです。 ご存知かと思いますが長文ですよ。 今回の上海乗風界水中心は、事前告知のとおり背中合わせの1.5ブースで構成してみました。 しかし、どうも1.5と云うのが頭にこびりついてしまってたらしく柔軟さに欠けていたやも。 今更になって「ああしておけば」「こうしておけば」が噴出しています。 済んだ後に満足しか残らないのよりは余程いいのですが。 満足しか残らないのは死ぬ直前で十分だ。 て、明日死んだらどうしよう。 仕方ないから化けて出て人形作るか。 まぁそれはさておき。 ブースの場所は、会場ほぼど真ん中の大通り沿い。 立地は最高でした。 ありがたい限り。 ●神獣見立てと二重螺旋。。 ショースペース寄りの通常ブース(1坪)には、白を基調とした展示・『陽界』を。 その裏側、ミニブース(一畳)には、黒を基調とした展示・物販スペース『陰界』を設えました。 陽界は、4つ角がそれぞれほぼ東南西北に中っていたので、それぞれの柱を「青龍・朱雀・白虎・玄武」四神獣の見立てとして、上部に対応する色の房を垂らし、中央の回転部には黄色の布を巻いて「黄龍」としました。 ![]() 陽界の外枠を成す方形は地の、中心にぶら下がる半球は天の見立て。 そこから下がる透ける布は、二重の螺旋を描いて地面に接する。 二重螺旋の内部には、新作の60cm弱の人形が。 人形自体の名前はまだない。 球体関節人形が宿命的に持つ体内の空洞を開放したくなって、腹部に穴を穿った。 ![]() 衣装は、3枚の布から出来ている。 どの布にも縫い目はない。 天衣無縫。 人形の空洞を開くに当たって、そこを如何に見せるかと考えた一つの解。 胸元には亜雪さんのアクセサリを。 正面に立ってぽっかりと開いた穴を覗くと、後ろの陰界が覗き見える。 ![]() 顔は矢張り似てしまったらしい。 そうしたものなのだろう。 腹部を完全に空洞にする為に技術的に面倒臭いことをしてる絡みで、作ってる最中に2箇所ほど壊れて大変でした。 しかも壊れたの本番前日とか、もう、ね。 そして今回、見立てた天を廻してみました。 プーリーを使って足元の駆動部から回転を伝達して、ゆっくりゆったりと。 よくプーリーにかけた輪ゴムが外れて止まったりしてました。 でも、ギア駆動にするよりは曖昧さを残した方がしっかり廻ってくれるようで。 何故廻したのかは後で述懐します。 ●バランスの崩れた世界。 陰界は、角材で組んで黒塗りしたフレームに、垂れ下がる布を大量に配して。 その半分では亜雪さんがアクセサリを展示・販売。 アイキャッチにと彼女が制作した「ヒトガタ」も展示。 こちらも亜雪さんに似てしまったようで。 そうしたもののようです。 足元には、わたしの今まで作った人形達がぞろりと居座る。 陰界には、敢えて見立てを入れませんでした。 然るべき見立ての見当たらない空間。 気の澱む空間。 見た人は、何かじっとりとしたものを感じてはくれたようです。 展示準備が完了したのは、結局11時ぎりぎり辺りでした。 まだまだ時間の読みが甘い。 ●ヒトとモノ。 そして、わたし本人もまた人形に。 前回と同じ働きかけ、と云うのは如何なものかとも思ったのですが、初めて触れる人も多いので初日頭から決行。 今回はネックレスを提げていたために体の微妙なぶれが増幅されてしまい、人形になり切るのに難儀しました。 あとなんかインタヴュとかも多かったし。 前回も、同じ事を書きましたが。 http://fengshui.blog65.fc2.com/blog-entry-19.html 矢張り今回も、「リアルだねー」と云いながら立ち去る人が結構な数いました。 彼らはわたしの何処を見て、人形だと判じたのでしょう。 逆もまた然りですが。 人形と人間の境目は、何か。 ヒトとモノの境目は、何か。 何処にあるのか。 この問いに、明確な答えをつけるのはナンセンスです。 その境目は点ではなく、線でもない。 見かけ上線であるにしても、分子レベルまで細かく見れば、その線すら朧になる。 何かと何かの境目と云うのは、須らくそうしたものです。 頭の中にしかない。 ブースの外に出るときも、極力モノとして振舞うよう心がけていました。 裾の広い服を着ていたので、ほぼ膝から下しか動かさずに、腰の高さを変えずに摺り足で移動。 ゆるーりと動く。 こちらとの距離感が掴めないらしく、よく対向者にぶつかられかけました。 ●課題。 それにしても。 惜しむらくは、今回わたし自身が境目に縛られてしまったこと。 それを解放する為にデザフェスに出ているのに。 具体的には、1.5ブースという縛り。 1.5なのです。 1.5という言葉に縛られて、それを1.5にしか出来なかった。 次回以降の展示での課題です。 1と、0.5を足しても、2や3にはならない。 これ以上は秘めると致します。 次善策を勘案中。 余りにも陰界と陽界の分離が進んでしまったので、陽界の四方の柱に赤文字で『上海乗風界水中心』としたためました。 ![]() ぎりぎりの補強。 つまるところ、事前の妄想が足りなかったのでしょう。 もっと場数を踏まねばなぁ。 ●対比対称。 今回の狙いの一点は、陰界と陽界の対比でした。 陽界にはしっかりとした見立てが与えられ、上部は開放され清浄な印象を。 陰界には「見立てを与えない」という見立てをして、暗く陰鬱な雰囲気を。 陽界にあるのはモノばかりなのに、そちらには「動」がある。 陰界にはヒトがいるのに、彼は動きを捨てて「静」を産む。 そして。 デザフェスという場自体との対比。 これはまぁ痛み分け。 あの場は、云ってしまえば目立った者勝ちです。 その方向性として殆どの人が採るのが、「大きな音」か「派手な動き」か「無闇な大きさ」です。 そのどれか、若しくは幾つか。 無闇な大きさ、に関しては今回うちのブースも大きいと云えば大きかったのでなんとも‥ですが、わたしの人形化は、後の2つへのアンチテーゼとしてのパフォーマンスでもありました。 静かなことにより人目を引く。 全く動かないことにより人目を引く。 ものの5秒も動かないでいれば、道行く人は違和感を感じて目を留める。 目を留めた人が立ち止まることで、更に他の人も違和感を感じる。 目を留め、足を留める。 大きなことを云うのを承知で云うと、大きな音や派手な動きを、いまだ止むことのない戦争や紛争に置き換えて考えて欲しい。 それによって達する目的は、逆の方向でも達成できるかも知れない。 まだ残っている筈だ、道は。 これがわたしの、今できる精一杯です。 臭くたっていいや。 ●遊戯結束。 2日間の日程を終え、終了時刻を廻る会場。 こっそりと席を外して、『人形師・美少女』から『美少女さん』に戻ってブースへ駆け戻る。 何処の卯建の上がらん新聞社員だ。 今回は7月の展示で得た経験を活かして、フレーム以外の殆どを、シルクピンで留めた布で仕立てました。 あっという間にバラバラになるブース。 ばらしたフレームは持って行った鋸でぎこぎこと切って更にコンパクトに。 布はいい加減汚れた陰界の下敷き以外は畳んで持ち帰り。 ちょうど廻ってきたごみ箱コンテナにぽぽーいと放り込んで、布と工具とばらした展示台をダンボール箱に梱包して。 ![]() 人形は手持ちのトランクに収めて、撤収作業完了は20:45頃。 発送も済ませてジャイアントサラバ。 ![]() 帰りがけに渋谷の安居酒屋で亜雪さんと打ち上げと云う名の駄目出しを。 出せたものには決して満足していないけど、得たものはとても多い。 何せ意欲が止まらない。 できることはまだ山ほどあるのです。 倖せ、倖せ。 |
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お互いに。
目の前にやるべきことがあるのは、幸せなことです。 |
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| ○● 上海乗風界水中心 ●○ |
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