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デザインフェスタ顛末録。
2009-10-28 Wed 01:39
 
Design Festa Vol.30、無事にと云えば何とか無事にやりおおせました。
ご来場くださった皆さま、ありがとうございましたー。
お逢いできた方もできなかった方もそれぞれに、実り多い週末であったれば幸いです。

初日はモイラが写真を撮ってくれました。
2日目はわたし一人で参加でしたので、携帯でちまちま写真を撮っておりました。
mixi内コンテンツですが、フォトアルバムはこちらです。
http://mixi.jp/view_album.pl?id=39714265&owner_id=17871375
http://mixi.jp/view_album.pl?id=39846634&owner_id=223528

とりあえずは自分とこのレポートを。
追い追い余所様の展示やらについての日記も書く予定です。


今回もばたばたしてしまいました。
新作人形2体が完成したのは開催初日・土曜日の朝6時半頃でした‥。
制作中に展示素材の竹を割いてたら、鉈が滑って左手の親指がぱっくり行ったりなどもしました。
本番1週間前に出血大サービス。
早急に処置をしたので今はなんとか塞がってますが、一時はどうなることかと思いました。

新作の人形は、両方異形と云えば異形なんですが、うち一体は今までのわたしの作品と並べても突出して異形です。
ほぼ同時にデザインを思いついた今回の2体、作り上げてみたらこんなにも統一感のない人形に仕上がりました。
片方は『太陰』、もう1体は『日輪』。
と、名づけました。
名づけるのは大抵出来上がって展示してみてから。
それまでは名状し難き存在。

先ずは『太陰』。
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お腹に穴が開いてる人形は以前わたしも作りもしましたし他にも作ってらっしゃる方はおられるのですが、自分で中から抉じ開けてるのはまだ見た事ないなーと思ったら作りたくなっちゃいまして。
前作までの人形に比べて関節の取り方を意識して変えてみました。
足首周りのラインなど、納得の行く形に近づいてきました。
表情も柔らかくなったような‥どうでしょうね。

そして『日輪』。
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なんか見た感じ宇宙人みたいな。
のっぺりした工芸品のような人形を作りたく思ってデザインした、様な気がします。
気がしますってのはデザインの方が先に下りてきたと云うか凝結したと云うか燒結したと云うか、兎に角完成像が先に浮かんだようにも感じるからでして。
デザインがぼゎーっと発生して、これってなんか工芸品みたいだなー、と思った瞬間に過冷却で固まったような。
この半年粘土に触ることもなしに色んな澱を溜め込んできた結果の産物だと捉えております。
なかなかに愛すべき作品です。

あとは不可視・不可云・不可聴の3体セットを加えた5体構成で展示いたしました。


でまぁ当日そんな時間になっちゃったので寝られるわけもなく、完徹モードでりんかい線直通電車にゴー、withモイラ。
荷造りやらなんやらでばたばたしたので、会場到着は10時手前でした。
できるかどうか出たとこ勝負感の強かったブース設営も11時の開場頃にはなんとか完成形が見えてきて、押しはしたものの12時過ぎに一応の想定像に辿り着きました。


メインイメージは『繭/Cocoon』。
以前胡蝶さんが使ってて気になってた蜘蛛の巣みたいになる綿を大量に仕入れてきて、竹と紐と針金で組み上げたフレームを蜘蛛の巣まみれにしてそこに人形展示。
初日は持っていくのを失念してしまってた看板も2日目には会場で新調しました。
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で、サブイメージは『シナプス』『リンパ節』『骨芽細胞』『中空、空中』そして『泡状宇宙』。
人形の内部は空洞、我われの宇宙もあるモデルでは3%の星間物質と97%の空漠とからなるとされている。
生物の体内組織や極相林にも類似した構造が多く見られる。
これらを置き換え想念することは可能だろうか、勿論可能だ、想念とはそうしたものだ。
しかし置き換えるのに言葉では不足、不十分だ。
それを埋めるものはそう。

わたしにとってはそれは、人形なのです。

球体、関節、人形、境界。
相関であり照応であり、反目であり止揚。

これでまたわたしはすっからかんです。
次回のデザフェス、参加は未定。
新しい空気を吸い込むには、肺に溜まったものを全て吐き出すのがよろしい。
そうすれば勝手に新しい何がしかがまたわたしの中に滑り込んでくる。
そうしたものです。


設営完了後は会場内をうろうろしてました、例によって。
覚えてくださってる方もぼちぼちいらっしゃるようで、あちこちで声を掛けていただきました。
ありがたいことです。
2日目はまた人形化して名刺配りマシーンになったりしてたわけですが、お蔭様で年中行事の筋肉痛に苛まれております。

出展の作家さん方とお話して造形の助けになる情報を大量にいただいたり。
ありがたやアリマタヤ。
球体部分の作り込みはかなり楽になりそうです。
実り多き秋となりました。
貰ったものは形にせねばね。
形あるものはいつかは壊れる、とは雖も、壊れるまでは形はあり続けるわけだから。
それは決して無駄な造作ではない。
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