
明日で最終日を迎えるアーティシャフトフェスタ2009。
一昨日、良くんこと東京ディスティニーランドの他人の土俵で9時間企画ラストの演目を観に行きました。
『超時空宿屋マクロス』。
街よりでかい宿屋。
宿なのに中が街。
空を見上げれば無数の星空、でもそれは星ではなく遥か高みの天井に嵌められた天窓。
マクロスから出ようと試みる女子高生・マグロ、周囲を取り巻く謎の一族、戦端を開くトガキ共和国軍と帝国軍、新国立劇場を筆頭に次次に占拠される劇場群。
全編ほぼアドリブの舞台になし崩し的に上げられてしまった7人の観客達。
止まることを知らないマグロの全力疾走に否応なく巻き込まれて劇場内を右往左往。
そう、この劇場すらも巨大なマクロスの中の一舞台に過ぎない。
でまぁわたしもなんかなりゆきでその舞台上で人肉椅子になったり食パン咥えて遅刻遅刻ーとか云いながら樽枝やったり良くん演じるマグロから口移しでお茶飲まされたりしたわけで。
なりゆきって怖ろしい、ほんと怖ろしい。
境界線はどこにある。
劇場の外が現実だと誰が決めた。
現実が劇場の中の出来事であり、その外側にまた大きな現実が待ち構えていないとどうして云い切れる。
東京ディスティニーランドが今までと同じで且つ何かが漏れ出た新たな問いかけを舞台に乗せた夜。
だったと思う。
その端緒の目撃者になりたかった。
ただ呑み込まれるのは詰まらないのでついつい悪乗りしちゃいましたが、大変にみつしりした時間をじゅっくりと噛み締めました。
樽に収まってこなれる前の原酒。
泡盛で云うなら花酒。
まだ酵母がほつほつと泡を紡ぐ、ぴちぴちの濃厚な舞台を。
味わってやりました、いいだろう。
ツンドラからジャングル越えて温泉に浸かりに行ったような気分です。
アーティシャフトフェスタ、明日の最終日はわたしは夕方18時辺り目処で会場入りします。
演目も大層魅力的なものが揃っておりますので、興味ございましたら王子駅最寄のpit北/区域へ是非どうぞ。
手薬煉引いてお待ちしております。